
「年間目標〇〇万円必達でがんばります!!」
「今年中にTOEICで900点絶対取る!!」
「3ヶ月で10キロ痩せます!!」
リアルの世界でも、SNSの世界でも、こういった宣言をすることで自らを追い込み奮い立たせようとする人は多いです。
しかし、、、
結論から言えば、「有言実行」によって自らを行動させようとする行為は、麻薬にかなり近い性質を持っており「長期的成功」をねらうには不向きです。
長期的な視点で見れば、実は「不言実行」こそが望ましいのです。

本記事の内容
「不言実行」こそ最も安定した成功法|有言実行は麻薬と同じ
成功には大きく分けて2種類あります。
成功の種類
- 単発的な成功
- 継続的な成功
前者の「単発的な成功」であれば、高らかに目標を宣言し、自らを奮い立たせ「モチベーション」という名の麻薬を使い、短期的な「大量行動」を行うことで十分実現可能です。
その場合、とのかくその期間はアドレナリンバキバキ状態で、不眠不休レベルの努力すら可能になる場合もあります。
しかし、このようなやり方はまさに麻薬と同じで、薬の効果が発揮されている時は絶好調かもしれませんが、ひとたび効力が切れると何もできなくなってしまいます。
その結果、継続的な成功に欠かせない「コンスタントな積み重ね」が出来なくなってしまい、出せる結果が常に不安定になってしまうのです。
有言実行タイプは燃え尽き症候群になりやすい
本来、自分がやるべきことは自分の意思の力のみでできるのが理想です。
しかしながら「わかっちゃいるけどできない」というのが人間の性。特に現代は娯楽が多いので、やるべきことをできなくする誘惑がたくさんあります。
そういったものに負けずに行動するために、「そうせざるを得ない」という状況に自分を追い込むことによって「強制的に」自分を行動させるというのも一つの有効な手段だと言えるかもしれません。
羞恥心が強い人間であれば、「〇〇を絶対に達成します!」と周りに宣言することによって、自分を追い込み、自らを奮い立たせることができるでしょう。
しかし、このようなやり方で行動を起こし、仮に何かに成功したとしても、そのあとには少し面倒なことが待っています。
それが「燃え尽き症候群」というやつです。言い換えるなら無気力状態になってしまうということ。
もちろんある程度時間が経てばそこから持ち直すことは可能ですが、問題なのは、その後も何かを達成するために毎回「外部刺激」に頼る必要が出てきてしまう、ということです。
刺激が無いと行動できない人間は、アップダウンが激しい
この世には因果の法則というものがあると言われています。
例えば、「爆発的な結果」を出すためには、その原因となる「爆発的な行動」が必要になりますよね?
では、「超安定的な成功」を収め続けるために必要な「原因」とは何だと思いますか?
その答えは単純です。
「超安定的な成功」という結果に必要な原因。それは「超安定的な行動」です。
行動できない自分を何かしらの刺激によって強制的に行動させるやり方に頼ってしまうと、「やる時はやれるけど、やれない時はやれない」といった感じで、行動にムラが生じてしまいます。
そうなれば当然、結果の方も連動するようにアップダウンが激しくなり、結果的に非常に不安定な状態になってきてしまうのです。
良い時は良いけど、ダメな時はまったくダメ、というタイプの人間があなたの周りにも結構いたりしませんか?
凡人は刺激に頼らずに行動できるように自己改造すべし
人間は習慣の生き物だとよく言います。そして、人生がどのように展開していくのかを決めるのも紛れもなく「習慣」だと言えるでしょう。
ですから、世の中にほんの極少数存在している偉人や成功者と呼ばれるような人というのは、その人が持つ「習慣」によってそのような成果を残せたということなのです。
そうなると「だからこそおれは成功者を真似るんだ!」となってしまいがちですが、残念ながら、成功者の習慣をただ表面的に真似ただけでは、我々凡人が同じような成功を手に入れることはできません。
平和に生きてきた凡人が偉人のマネをしても成功できない理由
成功者の自伝という物を読んだことがありますでしょうか?もちろん現代の成功者の「成功するまでのエピソード」でも構いません。
そのようなサクセスストーリーを読むと、「よし!俺もがんばるぞ!」とやる気が湧いてきます。そして、その上がったモチベーションを頼りに行動し始めるのですが、残念なことにその試みが成功に繋がることはほとんどありません。
その理由はカンタンで、
それなりに平和に生きてきた凡人には、「無理をしてまで行動し続ける理由」がない
ということです。
一般的に成功者と呼ばれる人の大半は、必ずと言っていいほど幼少期や過去に辛い目にあっていたり、とてつもないコンプレックスやトラウマを抱えていたりします。
その負の経験が、成功を目指す上での「圧倒的行動力」を支えている、というわけなのです。
成功者のように、どんなに手痛い失敗をしても諦めず行動し続けるためには、何かしらの「強い動機」が必要です。
ですから、そのような「強い動機」を持たない「平和な凡人」には、彼らと同じような根性に頼ったやり方で同じような結果を出すことはまず不可能なのです。
死ぬ気になればなんでもできるけど、死ぬ気になんてなれやしない
真冬の寒空の中「一日中個人宅に飛び込み営業してこい!」というミッションが与えられた場合を想像してください。
飛び込み営業に慣れている人であればまだしも、普通の人であれば「うわ、、無理無理!w」ってなりますよね?
でも、もし「それをやったら10億円あげます」って言われたらどうでしょうか?
余裕でやりますよね?それも嬉々として(笑)
つまり、やるべきことは同じでも、それをやる動機がしっかりあれば、人はかなり苦しいことや無茶なことでもできてしまうのです。
これが成功者の秘密です。
彼らは、周りからすればとてつもない努力をしてるように見えるかもしれませんが、彼らとて我々と同じ人間です。もともとの能力なんてほとんど変わりません。
違いはただひとつ。
なにが何でもそれをやらなくてはいけない「理由」があること
その理由は様々でしょうが、それこそあなたにとっての「これをやったら10億円」とか「これをやらなかったらあなたは死ぬ」「これをやればあなたの大切な人が助かる」と同じレベルの動機が彼らにはあるということなのです。
根性など無くても行動できるように自己改造していく
では、「頑張ることが出来ない凡人」「頑張る理由がない凡人」が成功を手に入れることはできないのか、というとそんなことは全くありません。
先にも述べた通り、この世は因果の法則に支配されていますので、単純に「成功するために必要な行動量」さえ確保できれば、誰でもある程度の成功であれば手に入れることができます。
ただし、根性に頼らずに大量行動できるようにするためには、若干のコツと、それにかける時間がどうしても必要です。詳しくはこちらの記事をどうぞ→ダメな自分を「確実に」変える方法|【超簡単・確実】
不言実行が可能な人間の安定感は抜群
一度「不言実行」を身につけてしまえば、その後の人生はこれまでになかったような安定感を持つようになります。
どんな目標であっても、冷静に分析し、その実現に必要なステップを細分化、習慣化し、黙々淡々とコンスタントに作業を積み重ねていく。
恐らく、そうなってくると周りから「ストイックだねー!」と言われ始めるかと思いますが、当の本人は全く無理をしていないので「え、、?そうかな、、?」と不思議な感じがしてしまうかもしれません。
長期的成功のために不言実行を身につけよ
不言実行という生き方は正直非常に地味です。誰にも宣言せず、1人静かに目標に向って努力を積み重ねていくわけですから。
しかしながら、人生全体で見ればとてつもなく得るものが大きい生き方とも言えるので、ぜひとも身につけたいところです。
ただ、地味とは言いましたが、それは最初の頃だけで、その凄みは時間が経てば経つほど指数関数的に増していきます。本人は謙虚そのもので目立たないのですが、その人が持つ確かな能力と実績にだんだん周囲の人間が気付いていく感じです。
不言実行それが一番かっこいい
「不言実行それが一番かっこいい」
元サッカー日本代表の内田篤人選手が残した言葉です。
男はあ~だこ~だ言わずに、黙ってやるべきことをやって結果を残せ。それがかっこいいのじゃ。
確かにそうですね。
私が営業系の会社で勤めていた頃、毎年威勢よく「絶対その目標無理でしょ!?」というどでかい目標を宣言するものの、毎回鳴かず飛ばずの人がいましたが、もはやかっこいいかっこ悪いを飛び越えて、オオカミ少年状態になっていました(笑)
反対に、確実に結果を出す人間は、非常に控えめかつ現実的な発言をし、自ら掲げた目標を確実に達成するために、裏でかなり地味な努力をしている人ばかりでした。
不言実行の人間はぱっと見では地味ですが「わかる人にはわかる」的な凄みがあります。
まとめ
本記事では、確実に成功を収め続けるための考え方でもあり、生き方でもある「不言実行」についてお伝えしました。
有言実行に慣れている人にとっては、かなり違和感のある生き方かもしれませんが、もしあなたがそれでイマイチうまくいってなかったり、安定感に欠けているというのであれば、試しに「不言実行」にトライしてみてはいかがでしょうか?
きっと全く違う人生が展開していくかと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。