そんな方にぜひ読んでいただきたい記事です。
この記事の内容
- 喉の調子を一発で良くする方法
- 喉の調子を良くするための前提条件
- 喉を痛めてしまっているなら、ひたすら休む
この記事に書いてある内容は、わたしが日々、英語の発音練習やヴォイストレーンングを実践する中でようやく見つけ出した、声の調子を良くする方法です。
「なんか今日は声がイマイチだな~」なんてことありますよね?なんとなく「喉の鳴りが悪い」という感覚。
この記事が、そんな悩みにお応えできると思いますので、ぜひ実際に試してみてください(^^)
それではいってみましょう!
注意
本記事でご紹介する方法は、あくまでも声を調整する方法です。本格的に喉を痛めていたり、風邪をひいてしまっている状態を元に戻すものではありません。
本記事の内容
喉の調子を一発で良くする方法
この記事で紹介する方法というのは、実際に声を出して行うエクササイズのようなものです。
実際にわたしが実践しているヴォイストレーニングの一部です。
※ボイトレに興味のある方はこちらの記事もどうぞ→【歌声の出し方、作り方】具体的な方法を5ステップで説明
喉を調整するためにやることは2つだけです。
- ハミングをする
- 息漏れのある「ほ~」という裏声を出す
この2つを繰り返します。
ただ、ここでいくつか注意点がありまして、それを守らないと逆に声が出にくくなることもありえます。
ココに注意
- 基本的に声は「上唇の位置より上のみ」に響かせる
- 裏声を出す時は口を大きく開けない
- 喉を物理的に大きく広げようとはしない
- 小さな穴から音が出るイメージを持つ
順番に説明していきます。
1:基本的に声は「上唇の位置より上のみ」に響かせる
日本人は比較的「低いポジション」に声が落ちた状態の人が多いです。ですので、喉から下顎、口内に響く感覚があります。
反対に言えば。響きが低い場所ばかりに感じられて、鼻腔部や頭部にうまく共鳴していない状態とも言えます。
その「クセ」を正すために、まず最初に地声のハミングで感覚を掴みます。
喉のポテンシャルが最大限活かされ、加えて、声帯を傷めないポジションは「高いポジション」です。
ですから、声を調整する時も、とにかく意識的に「高い位置のみに共鳴するイメージ」を持ってください。
これは、決して物理的に何かをしてくださいと言う意味ではありません。
「意識」だけの話です。
しかし、そのように意識することによって「結果的に」喉に物理的な反応が起こり、世帯が調節され、共鳴する位置が変わります。
2:口を大きく開けない
声というものは、本来メンタルの力によって自動的に調整されるものです。
ところが人間は困ったことに、口や顎、喉周辺の「本来声帯のコントロールには無関係な筋肉」を動かすことによってでも、声を変化させることが出来てしまいます。
しかし、その場合に出てくる声は必ずといって良いほど不自然なものになります。
自然なプロセスによって出された声というものは、非常に自然で美しく響きます。
ここでは、もちろん自然な声の状態に調整したいわけですから、どうにかして「本来声の調整に無関係な筋肉」に邪魔されずにトレーニングしたいわけです。
声帯を調節するための筋肉は、うまく開発されていない段階ですと、口を大きく開け締めするだけで、その乱暴な動きに阻害されて、正常に仕事をすることができなくなってしまいます。
ですから、より効率的に狙った筋肉をピンポイントで蘇らせるために、初期の練習では特に口を大きく開けずに声を出す必要があるのです。
極端に言えば、口はほとんど閉じた状態で「動かさずに」発声する感じが望ましいです。
3:喉を物理的に大きく広げようとはしない
よく「口の奥を大きくひろげて~」というアドバイスがありますが、これもおすすめできません。
わたしもそうでしたが、「声を出すための筋肉」の目覚めが悪い人の場合、その物理的な動きによって、本来の活動が邪魔されてしまいます。
ですから、ここではむしろ、若干喉を引き締めるくらいの意識を持つ方がうまくいきます。
4:小さな穴から音が出るイメージを持つ
ただ、喉を引き締めるといっても、本当に”力を入れて締める”という意味ではなく、「重力で下がった筋肉を若干引き上げる」という意識を持つという感じです。
これも、物理的な動きというよりは、どちらかというとメンタル的な動きです。
そして、もう一つ、非常に重要なポイントが、「小さな穴から声が出ていくイメージを持つ」ということです。
感覚的には、1ミリ程度の穴から発生した『原音』が、体だけでなく、その場の空間に響き渡るイメージです。
豊かな共鳴はあくまでも「結果」であり、「原因」ではない。
この感覚が掴めるか否かが、非常に重要だと思います。
理想的な発声が出来ている時には、その音の流れに妨げを感じません。一切引っかかりなく空間に放射される感覚がします。
以上の注意点を守った上で2つのエクササイズを行う
以上4つの大切なポイントをお伝えしました。
話を戻しますと、喉を最適な状態に調整するために、2つのトレーニングがありましたね。
- 地声でハミングをする
- 息漏れのある「ほ~」という裏声を出す
この2つです。
ハミングはそもそもが口を閉じて行いますので、そんなに間違いは起きないと思います。
しかし、問題は裏声のトレーニングの方です。
「ほ~」という丸みのある裏声を出すのですが、通常では口を立てに大きく開け、喉も拡げて発声するものなのですが、今回ご紹介する方法では、口はほとんど開けずに行います。
口をうっすら開けた状態で、上唇より上の空間で響かせる。
恐らく慣れていないと最初はちゃんとした「ほ~」という音にならないはずです。
しかし、その「ほ~」という音をメンタルの力によって強くイメージしつつ声を出そうとすると、「口は閉じ気味なのに丸みのあるほ~という音が出る」という現象が起きます。
ちょうど「腹話術」のようなイメージです。
この感覚が非常に重要なので、ぜひ掴んでいただきたいと思います。
このような声の出し方がしっかりと出来た場合、かなり声を長時間出していても、喉を痛めることがなくなります。
※逆に声が出し辛くなるようなら、何かが間違っていますので、注意深く観察し、修正してください。
喉の調子を良くするための前提条件
ここまで実際に声を出すトレーニングによって声の調子を良くする方法をご紹介しました。
ただ、「喉」というのが楽器のように扱われがちですが、紛れもなく「肉体」なので、当然、喉の調子は体全体のコンディションに大きく左右されます。
ですから、基本的なことではありますが、
- 充分な睡眠
- 水分摂取
この2つはやはり、ものすごく大事です。
声を出す時も手元に水のペットボトルを置いておくと良いでしょう。
ただし、少し補足しますと、理にかなった発声が行われるようになると、喉が潤ってくる感じになります。
反対に悪い発声ほど喉が乾燥したり、傷んだりしますから、余計に水を飲む必要が出てきますので、今回お伝えしたウォームアップによって発声が改善されてくると、練習中にそこまで神経質に水分補給しなくても発声に支障が出にくくなります。
それでもやはり十分な水分が必要なのには変わりません。
喉を痛めてしまっているなら、ひたすら休む
さて、今回は喉の調子を良くする方法、と題してお送りしましたが、やはり、物事には限度があります。
風邪をひいていたり、喉を酷使しすぎて声帯が傷んでいる時は、あまり声を出さずに喉を休めてあげるのが一番です。
自分の声は世界に1つしかない大切なものです。
心身の健康をしっかり管理し、喉を大切に扱っていきましょう(^^)
今回ご紹介した方法は、わたしが実践しているヴォイスとレーニングの一部です。
▼ヴォイストレーニングに興味のある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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参考【歌声の出し方、作り方】具体的な方法を5ステップで説明
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