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ベル・カント唱法を基にボイトレを独学でやろうと決めた理由

ボイストレーニング

この記事では、私が声を進化させるために、近代的なヴォイストレーニングメソッドでは無く、古の技術であるベル・カント唱法を取り入れていこうと思った経緯についてお話します。

 

理想とする「最高の声」を追い求めている内にたどり着いた発声理論。それが「ベル・カント唱法」

 

そもそも、私が歌いたいのはオペラではなく、現代のロックやポップスの楽曲です。世の中にはそういったジャンル向けの様々な発声メソッドが存在します。

 

しかし、最新のヴォイストレーニング理論によって得られる声に強い違和感を感じたわたしは、ある時から、時代やジャンルを問わず、様々なボイトレ理論の書籍を読み漁るようになりました。

 

その中で学んだこと、気付いたこと、実践する中でわかったこと、をこのブログでお伝えできればと思っています。

 

これからボイストレーニングを始める方、もうすでにやっているけどイマイチしっくりこない、という方は、ぜひこの記事をお読みください。

 

 

わたしの独学ボイトレの教科書「ベル・カント唱法」

まず、わたしが選んだ発声法がなぜ、”最新のヴォイストレーニング”ではなく400年以上前の「ベル・カント唱法」という、イタリアのオペラの手法だったのかということをお話します。

 

別に私はオペラ歌手になりたいわけではありません。

 

ですが、以前ボイトレについて色々調べ実践する中で、最終的にたどり着いたのがこの「ベル・カント唱法」だったのです。

 

本も出版されています。

 

 

この本の内容は、細かなテクニック云々ではなく、かなり本質的な事が書かれており、その内容に感銘を受けたわたしは、なんとかしてこの手法を理解し、自分なりにヴォイストレーニングに活かせないだろうか、と考えました。

 

なぜベル・カントなのか?【現代ヴォイストレーニングへの疑問】

最近ではYouTubeをちょっと調べれば、さまざまなヴォイストレーングのメソッドを見つけることができます。

 

それを教えている先生たちも、実際に自分自身が歌っている姿を動画で公開しており、音程も正確、音域も非常に広く安定した歌を聴かせてくれます。

 

しかし、、、

 

「うわーすげー!」と思うと同時に、ある違和感を感じたのです。

 

「確かにすごいのかもしれないけど、なんか声質が変、、、?」

 

そう感じたわたしは、”現代的なボイストレーニングによって高音域を開発した人の声”と、”もともとちゃんと歌える人の声”を聴き比べてみたのです。

 

すると、その違和感の原因がはっきりわかりました。

 

現代的なヴォイストレーニングで得られる声は、どこか人工的で曇った感じがするのです。

 

そして、きれいなんだけど、パワーが足りない。感情が声に反映されているのではなく、「器用にコントロールしてるだけ」という感じがする。

 

それが私にとっては非常に不自然に感じられたのでした。

 

短期間で効果がでる対症療法的なやり方では本物にはなれない

医学の世界には「対症療法」と「根本療法」という2つの治療があります。薬や手術のような「対症療法」には即効性があり、即結果が出るので、現代社会では広く受け入れられています。

 

逆に「根本療法」は、食事や考え方、生き方を修正し、体を根本的に治していきますが、目に見えた効果が出るまでに時間がかかります。

 

ヴォイストレーニングの世界も医学の世界と全く同じで、人々が強く関心を持つのは”即効性のあるメソッド”なのです。

 

ですから、人々がもてはやす手法はどうしても「対症療法的なメソッド」になってしまうというわけです。

 

ですが、そこで得られる声は本物には程遠い。

 

先程ご紹介した「ベル・カント唱法」によると、当時の歌手は人前に出るまでに、みっちりと6年間という長い期間のトレーニングを受けたのだそうです。

 

そして、そこに記されていたのが、「少しの不自然さも入らないように、慎重に少しずつレッスンを進めていく」という言葉です。

 

そのような、焦りを排除した丁寧な訓練の積み重ねによって、当時のイタリアのオペラ界では”本物の歌手”が数多く誕生したのです。

 

今の時代、人前に出る前の基礎訓練に6年間も時間をかけようと考える人がいるでしょうか?

 

ベル・カント唱法の架空モデル【ジョン健ヌッツォ】

ここで問題が一つ浮上します。

 

いくらベル・カント唱法がすばらしいと言っても、それが用いられていたのは400年も前の話。

 

本を読み、いくら想像を膨らませたとしても、「声楽の黄金時代の歌声」を実際に聴くことはできません。

 

実際に何人かのオペラ歌手の歌を聴いてみましたが、いまいちピンとこない。うまいのは間違いないけど、なにかが違う。

 

しかし、日々YouTubeを聴き漁っていたわたしに運命の出会いが訪れます。

 

ジョン健ヌッツォ

 

その人です。

 

プロフィールなどは抜きにして、まず彼の歌声をどうぞ

彼の歌声は、まさに「ベル・カント唱法」の中で語られているものと同じだ、と私は感じました。

 

実際にどんな訓練をしているかは詳しくはわかりませんが、映像を観ていると、発声自体にまったく無理がなく、かなりリラックスして歌われているのがわかります。

 

個人的な意見としては、彼は世界的にみても稀に見る声の持ち主だと思います。(YouTubeのコメント欄には三大テノールよりも良い、という意見もありました)

 

特に注目すべきなのが、ジョン・健・ヌッツォさんの歌唱には、日本人の声楽家に有りがちな”体の不自然な力み”がまったく見受けられない、ということです。

 

極めて自然な状態で、幅広い音域、そして幅広い強弱を自在にコントロールしています。

 

興味のある方は、YouTubeなどで一般的な声楽家と彼を見比べてみてください。次元がまったく違うことに気付かれるでしょう。

 

ジョン・健・ヌッツォ氏から学んだこと

私は、最初彼の歌う姿を見た時、衝撃を受けたと同時に、人間の発声能力の大きな可能性を感じました。

 

オペラと言えば、体を力強く使って声を出すものだというイメージがあったのが、彼はまるで話しかけるような雰囲気で歌っている。

 

わたしはその様子を見て、「まあ、彼は天才だから」という一言では片付けられませんでした。

 

むしろ「現代のボイストレーニングは何か大きな間違いを犯しているのではないか?」という強い疑問が湧いてきたのです。

 

そして、少なくとも現代において、まだ誰もその答えを見つけ実際に体現した者がいないのではないか、と。

 

「ぜひその答えを自分自身で見つけたい!」という熱い思いが湧き上がってきた私は、その後発声について個人的に研究するようになりました。

 

今後も、私は「ベル・カント唱法」の本と、彼の歌声をヒントに、試行錯誤しながら自分自身の声を丁寧に磨いていきたいと思っています。もちろん、時間がかかることは承知しているので、一生涯かけてやっていく気持ちでいます。

 

※これまでに学んだことを私なりに消化し、体系化したノウハウを作りましたのでぜひご覧ください▼

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最後に

今回は、ベル・カント唱法について簡単にではありますがお伝えさせていただきました。

 

ベル・カント唱法は400年以上も前の理論です。それをもとに独学で実践しようというのは、かなりの難題です。

 

当時の歌声を実際に聴くことができない以上、残された文章を基に想像力を駆使し、体の反応を見ながら答えを探していく、という途方もない作業です。

 

しかし、どうしても自分なりの答えを探し当てたいと思い、今現在も楽しみながら声の探求を続けています。

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました^_^

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