
とお困りの方。
そして、英語をネイティブスピーカーのような発音で話したいという方は、ぜひこの記事をお読みください。
もし本当にあなたがネイティブスピーカーのような音を出したいのであれば、絶対に口の形の事など考えてはいけません。
口の形にいくらこだわっても、発音は永遠に日本語訛りのままです。
というよりも、口の形を意識的に動かせば動かすほど、ネイティブ発音から遠ざかってしまいます。
「英語の発音は、大人になってから学んでも遅い。上達はするかもしれないけど、日本人訛りは消せないでしょ」
なんてことを思っていませんか?
この記事では、成人してからでも、カタカナ英語の限界を突破し、ネイティブスピーカーにかなり近い発音を獲得していくための、具体的な方法の基礎部分をお話したいと思います。
これを書いている人
わたしは過去に自分の「カタカナ発音」をなんとかしようと、長期に渡って試行錯誤し、その結果、大きなブレイクスルーを経験し、飛躍的に発音のレベルを上げることに成功しました。
その経験からお話しします。
本記事の内容
■英語ネイティブ発音のコツは口の形など一切考えないこと
昔ながらの発音矯正の方法として最もポピュラーなのが、「口の形を教える」という方法。
確かに、「音」という目に見えないものではなく、「口の形」という目に見えるもので教えていくというのは、生徒も理解しやすい上に、教える側も授業が進めやすい、というメリットがあります。
しかし、このような「口の形」で発音矯正をしていくと、最終的に辿り着いてしまうのが、「なんか頑張ってネイティブっぽくしてる日本人の英語」という状態なのです。
決して、「あれ?この人日本人じゃないのかな?」と勘違いさせるレベルにはなれません。
口の形にこだわって頑張って発音しようとすると、それこそ「ちょっと痛々しい感じ」の印象を与えてしまうこともあります。(そう感じるのは私だけでしょうか?笑)。
「そんな風に変に頑張るくらいなら、普通のカタカナ英語の方がよっぽど可愛げがあって好印象だよな」と思わような感じです。
母音は口で作るものではない
では、なぜ口の形を変えて発音を改善しようとすると、ネイティブ発音からかけ離れてしまうのでしょうか?
結論から言えば、「母音」というものは本来、口先の形でどうこうするものではなく、発声レベル(喉頭筋群を含むのどの奥)で形成されるものだからです。
口も”結果的に”動かしますが、それはあくまでもおまけのようなもので、音声の90%以上は発声された段階で決定されてしまうのです。
時々耳にする、「偽物っぽい英語の発音」というのは、発声の段階で間違っているものを後から口先でどうにかそれらしく取り繕った結果、生み出されるものです。
ですから、英語の発音をより本物に近付けていきたいのであれば、口先のことは一旦忘れて、より根本的な発声レベルでの改善を考えていかなければならないのです。
■英語の発音練習の前にすべき大切なこと
では、どうやったら根本的に発声を改善し、日本語英語から脱出できるのでしょうか?
そのためにやることはシンプルです。
皆さんは「腹話術」というものはご存知だと思います。いっこく堂さんなんかが有名ですね。
腹話術師は口元を一切動かさずにかなりクリアに話すことができます。一流になればなるほど、そのクリアさは増していきます。
そうなんです。
実は、言葉というものは、口元の助けが無くても発することが可能なのです。
英語の発音を根本から改善するためには、まず最初に、口先ではなく「喉で母音を作る感覚」を磨く必要があります。
ポイントは、最初は子音のことは考えない、ということ。母音を何よりも優先します。
なぜなら、口元で母音を作っている段階では、英語らしい強く響く子音を発声することができないからです。
「腹話術」で母音のみを集中トレーニングする
そこで、母音を鍛えるために「腹話術」のような感じでトレーニングを行うわけですが、ここでは別に腹話術のプロになろうというわけではありません。
やることはシンプルで、
「口をなるべく動かさずにaiueoの5つの母音をクリアに出せるように練習する」
ということだけです。ただそれだけに集中してください。
これが、英語の発音の基礎になります。
ここで掴んでいただきたいのが、「音を強くイメージして体に任せて発声する」「イメージの力で喉をコントロールする」という感覚です。
これが掴めれば、あなたの英語の発音は一気に別次元へと成長します。
そして、その後も練習を繰り返すごとに、スムーズな上達を実感することが出来ると思います。
ある限界点までは。。。
そうなんです。
実は、英語の発音の上達には、人によって限界があるのです。
■あなたの英語の発音がどのレベルまで到達できるかを決めるもの
この記事のテーマは「ネイティブ発音を目指す」ということですが、残念ながら誰もが完璧なネイティブ発音を獲得できるわけではありません。
なんだか夢を壊すようで申し訳ないのですが、独学で発音を磨く場合には、ある明確な「限界点」というものが存在します。
確かに、この記事のやり方で、発声の仕方を根本から改善することによって、一般的なレベルで言えば、かなりいい線までは誰でも到達できると思います。
しかし、それでも最後の最後では、どうしてもその個人が持つポテンシャルによって到達できるレベルに大きな違いが出てしまうのです。
その違いとは何でしょうか?ポテンシャルとはなんのことでしょうか?
ひっぱっても仕方がないので言いますが、その限界とはその人それぞれが持っている「耳の感度のレベル」のことです。
発音や発声というものは、実際にはかなり耳の感度に依存する行為です。その証拠に、耳が全く聞こえない方というのは、言葉をうまくクリアに発音できません。
それこそ、口の形を真似してもちゃんとした発音には決してならないのです。
ですから、英語の発音をどの程度まで上達させられるのかを決めるのは、喉でもなく、口の筋肉でもなく、最終的には「耳」なのです。
■まとめ
今回の記事では、ネイティブのような英語は発音を目指す上で、まず最初に行うべきトレーニング、そしていくつかのポイントをご紹介しました。
ポイント
- 英語の発音を飛躍的に向上させたければ、口のカタチのことは一切考えない
- 英語の発音の基礎は母音
- 「腹話術」で口先に依存しない母音形成を習得する
- 発声レベルでの母音形成をマスターしてはじめて、「英語らしい子音」の発音が可能になる
- 英語の発音の上達レベルは、耳の感度に依存する
英語の発音を限りなくネイティブレベルに近付けていくための方法は、とても一つの記事で書ききれるものではありませんので、今回はざっくりと基本的な部分だけご紹介しました。
ただ、その基本を知らずに、発音練習をいくらやっても上達しない、と苦しんでいる方にとっては、今回の記事がもしかしたら大きなブレイクスルーになるのではないかと思います。
※この記事の内容を読んだだけでうまくいく人もいるかとは思いますが、そうもいかない人のために以下の記事を用意しました。ぜひご覧ください。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。