
独学でやるのは回り道になって非効率だろうから、やっぱり最初から良いメンターを探してスタートした方がいいよね?
そんな方に読んでいただきたい記事です。
本記事の内容
- メンターを探す前にすべきこと
- いきなりメンターを付けても意味ないどころかトラブルの元
- メンターを付けていいのは「自立した人間」だけ
- メンターとの出会いによりトップセールスを達成した私の経験
この記事を書いている私は、以前勤めていた会社で、全くの鳴かず飛ばず状態から、凄腕営業マンからの教えを受けることにより営業成績を急激に伸ばし、年間トップセールスを達成した経験があります。
その経験から、この記事では「メンターを探す前にやるべきこと」についてお話したいと思います。
本記事の内容
教えの効果を最大化するために、メンターを探す前にすべきこと
ある程度長く存在している業界や分野において、自分の力だけで成果を出そうとするのはあまりに無謀です。
そういった意味でも、メンターをついてもらってその人から様々な事を学び成功を目指すことは、非常に素晴らしいことです。
しかしながら、どんな凄腕メンターであったとしても、誰でも彼でも即座に成功させられるわけではありません。
言い換えるならば、メンターに教わって成果が出せるかどうかは、ある意味では「本人次第」だということです。
あなたがメンターを探す前に、「その教えを受けるにふさわしい人間」になっておかないことには、いくら大金をはたいても、素晴らしい結果など出すことはできないのです。
メンターを探す前にすべき準備
準備といっても、数日で出来るようなお手軽なものではありません。人によっては、数年間の準備が必要かもしれません。
どんな準備かというと、
「自分の力で本気で試行錯誤してみる経験をする」ということです。
それによって
- 自分で考えて自分で行動する姿勢を身に付ける
- 自分なりに試行錯誤し、これ以上は無理というレベルの努力を経験する
- 失敗の悔しさ、情けなさを味わう
- 「力及ばず」という経験をし、無駄なプライドをへし折る
- 結果を出す人は人の何倍も努力していることを理解する
以上の条件をクリアすることができれば、あなたは、メンターの効果を最大化し、成功の確率を格段に引き上げることができるでしょう。
いきなりメンターを付けても意味ないどころかトラブルの元
もし仮に、なんの苦労の経験もない人間がいきなりメンターに教わったらどうなるでしょうか。
一切マインドが出来上がってない人間を成功させるのは、並大抵のことではありません。
そういった人間を成功させるためには、メンターがかなりの厳しさをもって指導する必要が出てきます。
そうなったら、終焉は近いです。
自分で考えることもしない、我慢強さを持ち合わせていない、そんな人間がその厳しい指導に耐えられることはほとんどありません。
遅かれ早かれ、メンターとの関係は破局を迎えることになるでしょう。
メンターを付けて成功出来るのは「自立した人間」だけ
他人に依存するような人間が成功を勝ち取る事はありません。それは、メンターを付けても同じことです。
成功を収めるためには、自分の頭で考え、自分の意思で行動し、「うまくいかないのは自分の責任」という自責思考を持つ必要があります。
逆に、そういった思考を持つことによって、メンターの教えの効果は最大化され、成功に近づくことができ、メンターとの関係も良好なものにしていくことができるでしょう。
わたしの営業マン時代のおはなし
はじめにお伝えしますと、私は元々定職につくような人間ではありませんでした。『一言で言えばハンパな自由人」。
しかし、そんな生き方に限界を感じていたわたしは、なんでも体験してみないとわからない、という思いもあり、人生で初めての就職をしました。
約6年前のことです。
とても新鮮な気持ちでスタートしたのを覚えてます。
「お、、おれもついに社会人か、、?」といい歳こいて調子に乗っていたくらいです。
入社当初の頃のおはなし
わたしが入社した会社は営業系の仕事だったのですが、異色の経歴を持つわたしは、なぜか上司や先輩営業マンから期待される存在でした。
「きみ、いいね~」「君は売れる」「目を見ればわかるよ」
なんていうことを言われ「そんな、やめてくださいよ、、」と謙遜しながらも、心の中では調子に乗っていたのを思い出します。
そんな会社の期待もあってなのか、わたしはその社内で一目置かれるスーパー営業マンから直接指導をしてもらえることになるのですが、そこで問題が発生します。
研修期間のおはなし
新入社員が独り立ちするまでの研修期間は半年ほど。
その期間、「あの人に教えてもらえるなんてラッキー」と言われるような、すばらしい環境を与えられたわたしですが、事はそう順調には運びませんでした。
そのスーパー営業マンがいわば私の「メンター」なわけですから、本来であれば、その人のすべてを盗むつもりで絶対服従し、厳しい教えにも耐えて半年間みっちり教わるべきところです。
最初の頃は、ほんとうにいい感じにかわいがっていただき、仕事も一から教えてもらっていたのですが、途中からだんだんとおかしな感じになっていきます。
その当時のわたしは、その業界のことをほとんど知らないにもかかわらず、生意気にもメンターの教えや考え方に反発心を持つようになっていました。
それが私の態度に現れたのでしょう。だんだんとメンターとの関係がギクシャクしてきてしまったのです。
わたしの心の中では、「早くそこから逃れたい」という気持ちが強まっていきました。
そしてその頃には、根拠の無い妙な自信によって「こんなん俺でもすぐできるんじゃねーか?」などということを考え始めたのです。
部長に直訴「1人でやらしてください」
そもそも、社会人経験もないハンパな自由人が、「誰かに弟子入りし絶対服従」なんて環境に耐えられるわけがありません。
そのメンターの下での研修が1ヶ月に差し掛かった頃、その窮屈さにやがて我慢の限界を迎えたわたしは、「〇〇さんの下で教わるのはもうきついです。自分一人でやってみたいです」と部長に直訴します。
普通であれば、そんなわがままは通らないかもしれませんが、部長から話を聞いた社長は、「じゃあやってみればいい」とわたしの願いを受け入れてくれました。
その数日後、メンターの下を離れるわけですが、その方から激しく怒られたのは言うまでもありません。「お前なんかやめちまえ!」と。。
研修を通常の半分の時間で終了させ独り立ち
通常半年必要な研修期間を半分以下で終わらせてもらった私は、いきなり独り立ちすることになります。
不安もありましたが、その時は「よしやってやるぞ」という気持ちでした。
しかし、今考えれば当たり前かなとも思いますが、自分なりにベストを尽くしたものの、全く思ったように結果がでません。
なんとかノルマギリギリの状態で、1年ほど自己流の試行錯誤を続け、当初目指していたような『売れる状態』にはまったくなれないまま、私は2年目を迎えることになります。
自分なりの試行錯誤の限界を痛感
2年目も自分なりに改善を積み重ねてみたものの、そこまで爆発的な数字を叩き出すことはできませんでした。
そして、2年も終わりに近づいた時、「自分にできることはやりつくした」と感じたわたしは、ようやく「積極的に成功している先輩から学ぼう」と思うようになります。
まさにその時が『プライドが崩壊した瞬間』だったのです。
そこからは、積極的に売れている人から学ぶことを自主的に開始。
すごい人がいるなら、それが例え遠く離れた場所であっても、自腹を切って飛行機に乗って直接会いに行き、仕事を見させてもらったりしたほどです。
最高のタイミングで新メンターに出会う
先輩から学び、あらたな知識を獲得し、再び試行錯誤を開始した私は、以前とは違うペースで営業成績を伸ばしていきます。
そして、3年目にある方と出会いました。
業界で20年以上のキャリアがあり、普通ではありえないような数字を長年叩き出している方です。
以前から名前だけは聞いていたものの、なかなか直接話す機会がなく、たまに会社のイベントで見かける程度。それでもこちらから話しかければ良かったのですが、なかなかそうはいきませんでした。
なぜなら、その方は「一匹狼」のような存在で、あまり積極的に後輩と絡むような人ではなかったからです。
雰囲気的にも、ちょっと近寄りがたい感じです。
しかし、何度か会話を重ねていくうちに、実際にはわたしと非常に価値観が近い人だということに気付きます。
あとで聞いてみたらところ、実はその方も同じように思っていたのだそうです。
まさに運命の出会いとも言えるかもしれません。
新メンターの教えを受け、数ヶ月で売上倍増、そしてトップセールスへ
その方からは直接、様々なことを教わりました。
これまでの常識が破壊されるようなまったく違う営業スタイルで、最初は戸惑いましたが、やがてわたしは様々なことを理解し、一つ一つ貪欲に吸収していきました。
そして、教わりはじめてから実際に結果が出るまでに、そう時間はかかりませんでした。
数ヶ月後には売上が倍増。それに伴い収入も大幅アップ。
さらにわたしは、それに満足することなく、その方から電話を通して様々なことを学び続けました。
そして、その2年後、ついにわたしは入社当初の目標だった数字を達成し、年間トップセールスとして表彰されるにことになったのです。
その方に出会い教わらなければ、まず不可能だったことだと思います。
入社当初にその人に出会っても間違いなくうまくいかなった
ここまで、わたしがメンターに出会い、短期間で結果を出すことができた経験をお話させていただきました。
この話を聞くと、「じゃあ最初からその人に教わっていればもっと早く成功できたんだね」と思われるかもしれませんが、100%それはありません。
なぜならば、最初にもお伝えした通り、成功するかしないかはメンター云々の話ではなく、その時の自分の状態(レベル)が決めるからです。
実際、わたしに教えてくれたそのメンターは、「これまで20年の間で何人かに教えてきたけど、誰も俺の言うことの本当の意味を理解できなかった」と言っていました。
つまり、入社当初の私のように
- 仕事に対する覚悟がない
- メンターの一つ一つの言葉の意味を理解できない
- その仕事を自分なりに試行錯誤してみた経験もない
- カンタンに稼げる魔法は存在しない、ということを知らない
- 時には、面倒で退屈な裏の作業を膨大にこなす必要があることを理解していない
そういう人間が、いくら最高のメンターに教わったとしても、まず結果を出すことなど出来ないということです。
最後に
この記事では、「メンターを探す前の準備」というお話を、わたしの経験も交えてお話させていただきました。
もちろん、すべての人にその必要性があるとは言いません。
しかし、大抵の人にとっては、間違いなく大切なことだと思い、このように記事にしてみました。
自分だけの力で成功することはできませんが、かといって、誰かの力だけで成功することもまた不可能です。
「良いメンターさえ見つかれば成功は決まったようなもの」というように考えている方は、今一度自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました^_^