今現在、叶えたい夢、達成したい目標があるという方もいると思いますが、実際問題、それを実現できる人はほんの数パーセントしかいません。ある程度の大きさの目標であれば、これは歴然とした事実です。
では、その実現を妨げているものはなんでしょうか?
目標達成というのは、実は物凄くシンプルな公式で成り立っていると思います。それは、、、
その目標を達成するために”やるべき事”を、”必要なクオリティ”で、”必要な分量”行えば実現する
というものです。
まさに、言うは易く行うは難し。
この記事では、これまでいくつかの分野で結果を出してきた「凡人の凡人による凡人のための」夢の実現方法を解説したいと思います。
本記事の内容
怠け者が確実に夢を実現する方法
冒頭でもお伝えしましたが、夢を叶える公式はシンプルです。
目標を達成するために”やるべき事”を、”必要なクオリティ”で、”必要な分量”行うこと
当然、その目標が大きければ大きい程、そこに求められる「必要な分量」は膨大なものになります。
どんなに頑張っても1日にや2日でどうこうなるような分量ではありません。それこそ、長期に渡る努力を継続し続ける必要があります。
つまり、ほとんどの人が目標を達成できない理由は、結局、「やるべき事を”やり続けられない”」という、ただそれだけのことなのです。
夢を実現するためには「やるべきこと」をいかに”やり続けるか”を考える
これまでに、何かしらの目指を達成するために努力をしたことのある方ならわかると思いますが、自分が目指す分野がどんなに大好きなことであっても、それを目指すプロセスの中には必ず「やりたくないこと」も含まれているものです。
しかし、「この作業は楽しいからやりたいけど、これはやりたくない」というような意識では、夢はまず実現することはできません。
例えば、音楽でメシを食っていきたい、という目標があった場合、楽器の演奏は全く苦じゃないかもしれませんが、音楽をビジネス化する部分、例えば「マネタイズやマーケティング、チャンスを掴むコミュニケーション、コネ作り」そういったことはしたくない、と言っていたらどうでしょうか?
同じくらいのレベルのアーティストがいたとして、そういった音楽を仕事にするための現実的な対策もストイックにやっているライバルがいたとしたら、はたして勝つことができるでしょうか?
おそらく、余程運が良くない限り無理ですよね。
これはどんな分野でも言える事です。
ですから、本当に目標を達成するために大事なことは、いかに自分に「やるべきなんだけど、やりたくないこと、気乗りしないこと」を坦々とやらせることができるか、なのです。
今回は、「その方法」について解説していきたいと思います。
もしかしたらこの記事が、あなたの人生を大きく変えるものになるかもしれません。
夢の実現のためにやらなきゃいけないのにやれないのはなぜか?
まずは、そもそも私達が「やらなきゃいけないこと」をやり続けられないのはなぜなのか?というところから考えていきます。
これがはっきりしないことには、対策は打てません。
例えば「今から30分間自分が大好きな番組集中して見なさい!」というミッションが課せられたとします。
できますでしょうか?
恐らく、途中で天地がひっくり返るほどの大地震でも起きない限り、誰でもできると思います。
これはなぜか?
それは、その行為が楽しいことであり、実行が「楽」だからです。
では反対に、これが「全く興味のない難解な政治の番組」だったらどうでしょう?それはそれは苦痛な時間になると思います。理解も出来ないような番組を30分も観続けるのは大変なことです。
人間、自分にとって楽なことはできるのです。
だから、逆に、辛いこと、興味の無いことはやりたくないし、やる気なんてでないし、当然継続なんかできないのです。
非常に単純な話ですね。
結論、やるべき事が出来ないのは、それが苦痛だからなのです。
では、もし、そのやるべき事を「楽なこと」に変える事ができればどうでしょうか?
当然、話は違ってきますね。即座に実行できるでしょうし、継続も容易になりますよね。
夢の実現のためにやるべきことが苦痛なのは「ハードルが高すぎるから」
「苦痛な事を楽に変化させる?」と一瞬意味が分からなかった方もいるかもしれませんが、実はこれはめちゃくちゃ単純な話なのです。
一つ例を挙げると、
普段、全く運動をしていない人が、突然「明日から毎朝5キロのランニングしなさい!」と言われたらどうでしょう?
まず無理ですね。仮に、初日からの数日間は気合でやりきったとしても、その後挫折するのは目に見えています
なぜなら、それが「あまりにも苦痛なこと」だからです。
それを実行するためには、頑張らないといけません。
頑張る、というのは何だか素晴らしいことのように聴こえますが、もしあなたが”確実に”長期的な目標を達成したいのであれば
絶対に頑張ってはいけません
もう一度言います。
絶対に頑張ってはいけません
これは、どういうことかと言いますと、そもそも「頑張る」ということは「苦痛に耐える」という事です。
ですので、その時点でその人の脳は苦痛を感じてしまっており、その瞬間、その感覚が深く記憶されます。
そうなってしまうと、当然、それ以降、その行為をしようとすると脳が嫌がってしまい、結果として継続していくことが不可能になってしまうのです。
脳が一旦その行為を嫌がってしまったら、もうその時点で挫折することはほぼ決まりと言えるでしょう。
よっぽどの理由があれば別です。例えばそれを継続しなかったら「死ぬ」というレベルの。
しかし、ここで話していることは、自分で作った夢や目標を達成することです。
つまり、それは自分が勝手に掲げたものであり、言ってしまえば、別にそれを達成しなくても生存にはまったく関係ありません。
「生存にも無関係で、不快な行為」を脳がわざわざ進んでやろうとするでしょうか?
それは、まずありえないでしょう。
苦痛な行為を細かく分解して楽な行為に変えてしまう
さて、ここからがポイントです。
脳が苦痛だと記憶されたものを継続することは不可能。であるならば、苦痛だと感じない事をすればいい。
しかしながら「好きではないけどやるべきこと」は苦痛。
ではどうすればいいか。
その答えは、「好きではないけどやるべきこと」を”脳が嫌がらない形に変えてしまえばいい、ということです。
どうやって?
そう思われるかもしれませんが、別に大したことではありません。
脳が嫌がるのは、「それが楽しくない上に苦痛だからです。
であるならば、その行為のハードルを極限まで下げ、頑張らなくても出来るものに変えてしまえばいいのです。
夢の実現のハードルを確実に下げる方法
例えば、先に例としてあげた、「毎朝5キロのランニング」
この高いハードルを下げにはどうすればいいでしょうか?
「3キロにする?1キロにする?」いやいや、そんなもんじゃありません。
もっとハードルを下げます。
それこそ、「朝起きたらランニングウェアに着替えるだけ」というレベルまで下げます。
「そんなの意味あるんか?」と言われてしまいそうですが、それでいいのです。
「さすがにそれなら出来ない人はいない」という、馬鹿にしてんのか?、というとこまで下げる。それならば、頑張る必要もないし、苦痛を感じる事もありません。
そして、この「朝起きたらランニングウェアに着替えるだけ」という謎の儀式を、とにかく毎日機械的にクリアし続けていきます。
そして、数週間経った後、きちんとその行為が習慣化したころにようやく外に出ます。
その時も、絶対に長く走ったりしてはいけません。それこそ、「100Mだけ走る」位にします。
ここで大切な事は、目の前に設定するハードルは「自分の脳が不快感を絶対に感じないもの」にする、ということです。
それも、多少調子が悪くても出来るレベルまで下げるのです。そうすれば、確実に継続していくことができます。
100mが習慣化したら、200m。200mが習慣化したら300m。。。そうやって、一つずつ小さなハードルを確実に越えていくのですが、そこで油断は禁物です。
カンタンに出来るからと言って、ついつい習慣化する前に一気にハードルを上げてしまいがちなので。
とにかく、一度越えたハードルが「無意識レベルの習慣」になるまで、そのレベルを絶対に上げないように最大限注意を払っていくことが大切です。
このようにじっくり、ゆっくりやっていけば、あなたは、どんな大きな目標も”一切苦労せずに“達成できるのです。
なんてことでしょう。これって凄くないですか?笑
最高に簡単な夢を実現する方法でも挫折する理由
とまあ、理屈だけ聞けば本当に簡単なことなのですが、それでもやはり挫折は起こります。
その理由は明白で、先述した通り、「完全に習慣化していないのに調子にのってハードルを上げてしまうから」です。
この一点に尽きます。これ以外に理由はありません。
このやり方の場合、最初の段階では客観的に見てもとんでもなく低いハードルからスタートします。それこそ、小馬鹿にされているように感じるレベルです。
それを愚直に続けて習慣化すればいいのですが、その行為が「あまりにも簡単すぎる」ので、大抵の場合「いや、こんなやり方じゃ時間がかかりすぎる。もっとどんどんハードル上げた方がいいでしょ」となってしまうのです。
ですので、まず大切なのが「なんのためにわざわざ低いハードルを設定しているのか」というその理由を本当の意味で理解することだと言えます。
初期の頃のレベルであれば、ある程度勢いよくハードルを上げていっても別段問題は感じられません。
ですがある段階まで来ると、知らぬ間にそのハードルが自分にとって苦痛なものになっていた、ということが起きてしまうのです。
その結果、調子が悪くて気分が乗らない日があったりすると、やると決めたことが出来ない日が出てきたりしてしまいます。
そうなったら、もう挫折は目前です。
非常に勿体ない話ですが、挫折してしまう人というのは、大抵こういった道を辿っているのです。
その実践には経験から来る「深い理解」が必要
これまでお話しした通り、一切負担のない非常に理にかなったやり方でも、実際にはそう簡単に実践出来ないのが現実です。
これをちゃんと実行し続け、成功までたどり着くためには、「真の成功」のために継続することがどれだけ大切なのか、ということや、人間の習性、自分の弱さなど、様々なことを深く理解する必要があります。
「深い理解」というのは、実際にはただ耳で聞いただけでは不可能であり、実体験を伴わない限り辿り着かない境地です。
もちろん中には、とてつもなく素直な人間が、尊敬する人から「こうしなさい!」と言われてそのまま実行し、成功した後に理解する、というパターンもあるでしょうが、ある程度生きてた人間が、全く何も考えずに言われた通りにするのは難しいと思います。
やはり、人間、何かしら痛い目に合わない限り本当には理解できないものなのです。
幼い子供が、火傷を負って初めて「火は熱い」という事を理解するように。
最後に|夢の実現のスタートライン
今回お伝えしたことは、私のこれまでの経験が凝縮されている、まさに「答え」とも言える内容ではありますが、これをきちんと実行する方は実際にはほとんどいないと思います。
誰だって、なるべく早く結果を出したいですからね。
悲しいかな、世の中で注目されるのは「速く、苦も無く、簡単に」なのです。
でも、いつの日か、何かに挫折した時、この記事のことを思い出していただきたいのです。
その時が、まさに本当の成功のスタートラインと言えるのと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。