
そんな方のための記事です。
英語だけではなく、日本語でも、ライティング力を確実かつ根本的にアップさせてくれる王道はただひとつ。
写経
無理やり自己流で英作文を練習し続けていくと、ある程度「上達したような気がする」かもしれませんが、それでは恐らく独りよがりの間違った英文ライティングが身につくだけです。
その都度ネイティブの講師に英文をチェックしてもらえる人ならまだしも、独学でやる場合その方法は危険です。
独学でも確かなライティング力を身につけることができるのが「写経」。
今回は、ライティングアップの王道、写経について説明します。
本記事の内容
■ライティングのレベルアップのための写経とは?
写経というのは本来、仏教において経典を書き写す行為を言います。
しかし、現代において「写経」は、ビジネスの世界でライティング力アップの王道として行われる練習の一つとして、非常にポピュラーな方法です。
単純に、モデルとなる文章を延々と書き写す(タイピングする)という、かなり地味な練習なのですが、この効果が素晴らしいと評判です。
今回はそれを、英語力アップ、特にライティング力アップに活用しようという話をします。
英文写経で身につく力とは
お手本となる英文をひたすら書き写していくことによって、どんな効果が期待できるでしょうか。
期待できる効果は以下のようなものです。
- 英語の正しいスペルが身につく
- 自然な文章が書けるようになる
- 細かい文法(冠詞など)の使い分けに強くなる
- 英文タイピングが高速化する
スピーキングでも、ライティングでも、その上達のために、最初から「自分なりにやってみる」というのは、良さそうに感じるかもしれませんが、まったくおすすめできません。
なぜなら、インプットが足りていない状態で、自分流でやり続けると、オリジナルの「間違った表現」が身に付いてしまい、あとあとなかなか修正できなくなってしまうからです。
みなさんは、日本に長年住んでいるある程度日本語が話せる人たちの日本語に違和感を持ったことがありませんか?
彼らは、日本語をペラペラと話してはいますが、長年の場当たり的に使ってきたオリジナルな日本語がクセになってしまい、「日本人なら絶対に言わない表現」が身に付いてしまっています。
実は、語学学習というものは「かなりのレベルに達するまではあまりアウトプットをしない」という風にした方が、最終的にはより自然でハイレベルな語学力を身につけることができるのです。
もし身近にネイティブとほとんど変わらない自然な語学力を持つ人がいたら、ぜひ聞いてみてください。
そういう人は”必ず”「鬼のような集中的インプット」をしてきているはずです。
アウトプット偏重型の人間が、正しい言葉を使えるようになることは永久にありません。
自分が書きたいスタイルの英文をひたすら写経する
さて、ではどんな文章を写経すべきなのかですが、とりあえず、自分がどんな英文を書きたいのか、で決めると良いでしょう。
例えば、自然な感じで日記を書いていきたいのであれば、ネイティブのブログを写経するとかですね。
ビジネス系の英語を覚えたいのなら、ビジネス系の原著をひたすら写経することで、単語はもちろんのこと、その文体ごと体に覚えさせることができるでしょう。
■「暗記レベルで写経する」のも一つのやり方
ひたすら文章を次々と書き写していくのも良いのですが、より積極的な方法として、「暗記して写経する」というものがあります。
これは、ある程度範囲を絞って(例えば一段落文とか)その範囲を何度も繰り返し写経し、意味もしっかり確認し、お手本を見ないでも書き移せるようにしていく練習法です。
それによって、一日に出会う文章の量は減ってしまいますが、ただ書き写すよりも、圧倒的に深いレベルでその英語を確実にものにすることができます。
理想を言えば、このやり方を積み上げて行くのが、最も確実なライティング力アップの方法ではないかと個人的には思います。
この暗記レベルの写経は言うならば「スーパー写経」とも言える強力な英語学習法です。
■「スーパー写経」によって文法感、単語力、会話力アップも狙っていける
暗記レベルまでもっていく「スーパー写経」によって、英語力はライティングだけにとどまらず、総合的にアップしていきます。
当たり前と言えば当たり前なのですが、暗記するまで書きまくったものは、反射レベルで取り出すことができる記憶になります。
そうなれば、理屈なんかはなくても、体感レベルで正しい文法がわかるようになり、当然、単語力、そしてより論理的な会話力のアップに至るまで、様々な効果が期待できるでしょう。
かなり地道な作業だとは思いますが、もしあなたが、外国人風の英語ではなく、限りなくネイティブレベルに近い、自然な英語を身に着けたいということであれば、ぜひ試していただきたいなと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。