
そんな「変わりたいけど変われない」という方のための記事です。
自分を変えるのは簡単です。というより、「簡単でなければ変われません」
自分を確実に変えるためのコツは以下の5つです。
- 勢いに任せて変わろうとしてはいけない
- いきなり「短時間」で変わろうとしてはいけない
- 最重要ポイントは「限界まで細分化する」こと
- バカバカしいくらい少しずつ変えていく
- 【不言実行】水面下で自分を変えていく
本記事の内容
ダメな自分を「確実に」変える方法|長期的思考の大切さ
その人を作り上げているのは、その人が持つ「習慣」です。
自分を変えるということは、イコール「習慣を変える」ということになります。しかし、言うは易く行うは難し。習慣を変えることは一朝一夕にはいきません。
じっくり、時間をかけて挑んでいくべきものなのです。なぜなら、あなたの習慣というは「生まれてから今まで」という膨大な時間の中で身についてしまったものだからです。
ダメな自分を変えるためには「長期的思考」が必須
長期に渡って染み付いた習慣を別のものに変えるためには時間がかかります。時間がかかることを、多くの人間が成し遂げられない原因は1つです。
それは、ほぼすべての人が「短期的思考」を持っているからです。(※短期的思考についてはこちらの記事に詳しく書いています→【脱・短期的思考】諦めると夢は叶う)
今すぐ手に入れたい、という思考は、残念ながらこの世の中では通用しません。一瞬通用したように見えたとしても、それは自然の摂理に反することなので、必ず綻びが生じ、しっぺ返しにあうでしょう。
自分を変えるという願望も同じで、非常に時間がかかることです。まずは「長期的思考」を持てるように意識していきましょう。
じっくり時間をかけて自分を変えていく
根本的に自分自身を変えていくためには、長期的思考を持ち、焦らずに「ジワジワと」時間をかけて取り組んでいく必要があります。
ここでは、自分を変えていくための具体的な考え方と方法を説明したいと思います。
気分の乗った時に行動するだけでは人生はなにも変わらない
例えば、年始に「よし!今年は自分を変えるぞ!」と決意し、結局いつのまにかその思いは消え去り、今までと変わらない日常を送ってしまっている、、、 誰もが一度はそんな経験があるかと思います。
では、なぜそのようになってしまうのでしょうか?
その理由は、その起こそうとしている変化が急過ぎるからです。人間は「慣れ親しんだ習慣」を最も心地良く感じます。
ですから、そこからあまりにも大きく外れるような状態になると、大きな違和感や不快感を感じてしまい、本能的に「元の状態」に戻ろうしてしまうのです。
ほとんど運動する習慣を持たない人が、突然「毎朝3キロ走るぞ!」と決意したとしても、数日間なら気合いでなんとかなるかもしれませんが、やがてだんだん面倒になり、結局いつのまにか元通り、、、。
よくある話です。
「0の自分」を「100」にする場合「1にすること」だけを考える
人間は急激な変化に対して非常に大きなストレスを感じます。ですから、急に自分を変えようと思っても、その試みが成功することはほとんどありません。
では、変わることは不可能なのかというと、そんなことは全く無く、急激に変わるということは一旦諦めて、少しずつ変化を起こすようにすれば良いのです。
英語が苦手、と言う人が一ヶ月でいきなり通訳になることは不可能ですが、単語を覚えたり、発音を練習したりすることはできます。
つまり、「通訳になる」という目標をそのまま目指すのではなく、限界まで目標を細分化し、一つ一つ乗り越えていくようにすればいいのです。
こういった話は、誰でも言っていることで、まったく新鮮味がないかもしれませんが、実際にこれを「ちゃんと実行できる人」は、驚くほど少ないです。
それだけ、人間というものは「短期的思考」に支配されているというわけなのです。
小さな変化をバカにするものに大きな変化は起こせない
習慣化したい対象が何なのかにもよりますが、初めの一歩というのは「バカにしているのか」という位の小さなものにする必要があります。
例えば、英語学習を例に取ると「毎日1分間テキストを開いて下さい」というレベルからやるということです。
恐らく、このようなやり方をする人はほとんどいないと思います。なぜなら「1分だけ??そんなの意味ないでしょ??」と思ってしまうからです。
もちろん、毎日1分の英語学習で英語が身につくことは永遠にありません。しかしながら、この「1分学習」を毎日毎日繰り返していくと、やがてそれが「習慣」となります。
目的はあくまでも「習慣化」です。
つまり、最初から学習効果などまったく狙っていないということです。
最初から、毎日30分とか1時間と決めてやり始めた人の中で、どれくらいの人がそれを継続できるでしょうか?
たぶんほとんどいないと思います。
その理由は簡単です。最初からある程度のまとまった時間をその対象に注いだ場合、必ず出来ない日が出てきてしまうからです。
今日は残業で疲れてるから、とか、なんだかバタバタしてしまってもう寝る時間だから、といった感じで、結局「また明日やろう」となってしまう日が必ず来てしまいます。
そして、このたった1回の「出来なかった日」が挫折の大きな原因になるのです。
習慣化の初期段階でセルフイメージを下げてはいけない
物事を習慣化しようと思った場合、その初期段階では「必ず毎日実行する」ということが大切です。出来たり出来なかったりを繰り返していては、習慣化など夢のまた夢。
無理な時間を設定して気合で習慣化しようとしても、1日の時間には限りがあるため、先に述べたとおり、必ずといっていいほど「出来ない日」というのが出てきてしまいます。
そして、この「出来なかった」という1つの事実が、自分自身のセルフイメージを著しく低下させます。
「ああ、、おれはなんてダメなやつなんだ」と。
こういった事を人生の中で何度か経験していくうちに、人は「どうせおれなんて無理」という感覚で生きていくようになり、何にもチャレンジしなくなってしまうのです。
当然、そのような状態になってしまった人は、「昔から慣れ親しんだ習慣」をそのまま引きずりながら生きていくことになります。
自分を確実に変えるためのステップ
ではここで、「自分を変えるためのステップ」を具体的に説明したいと思います。非常にシンプルです。
step
1新しく身につけたい習慣に「着手することだけ」を数週間続ける
step
2その行為が完全に習慣化したら、少しだけやる時間を伸ばす
step
3それが習慣化したら、また少しだけ時間を伸ばす
以上!(笑)
まるで子供だましのような方法に見えるかもしれませんが、結局これの連続によって人は確実に変わっていくことができるとういことです。
しかしながら、このステップを愚直に実行することは非常に難しかったりします。なぜなら大抵の人は途中で「一気に負荷を上げたくなるから」です。そうした方が「より早く前に進める」と思ってしまうんですね。
そうすると、その行為が完全に習慣化する前に次のステップに進むことになってしまい、結局習慣化に失敗することになります。
焦りは禁物です。
ちなみに、負荷を上げる(時間を伸ばす)タイミングなのですが、人によっても分野によっても違うので一概には言えません。
ただ1つ言えることは、負荷を上げるペースが遅ければ遅いほどその習慣化は確実なものになるということです。(自分に最適なペースというものは、実際に何度かチャレンジしてみないとわからないと思います)
宣言不要。「不言実行」のススメ
さて、ここで少し補足しなければいけない事があります。
何か新しい習慣を身に着けようと思った時に、大半の方が「周りに宣言する」ということをしがちなのですが、これはやめてください。
確かに、それによって強制力が働いて、物事を達成しやすいという効果は望めるとは思います。
しかし、「真の習慣化」にはそもそもそのような強制力は不要ですし、邪魔になることさえあるのです。
本当に自分を変えたいなら「自分の力」で変わる必要がある
ここまでの話を理解されている方はおわかりだと思いますが、周りからのプレッシャーが無いと実行できないような「高過ぎるハードル」を設定するから、結局習慣化ができないということなのです。
今回ご紹介した習慣化の方法の場合は、「今のままの自分でも絶対にできること」しか自分に課すことはありません。
そして、さらに言うならば、長期的に成功し続けるためには、他者の力を借りて行動を起こす「他燃型」ではなく、自発的に行動できる「自燃型」でなければなりません。
なぜなら、周りからの刺激を利用して行動するクセを付けてしまうと、「やれる時はやるけど、やれない時はやらない」という感じで、長期的成功に必要な「坦々とした努力」というものが出来なくなってしまうからです。
ダイエットとリバウンドを繰り返している人
あなたの周りにダイエットとリバウンドを繰り返している人がいませんか?
そのようなタイプの人は、感情と行動にムラがあり、自己管理が苦手で、安定感がありません。それだけに「わたし〇〇月までにあと5Kg痩せる!」とまわりに宣言して、自分を奮い立たせるわけです。
しかし、当然そのような「外部からの圧力に頼ったやり方」が長く機能するはずもなく、結局またブクブクと太ってしまう、ということになります。
理想的な体型を一生涯に渡って保てる人間こそが本物です。
「有言実行」で自らを奮い立たせるやり方は「他燃型」と言って、一発屋が用いる方法です。
今回の記事は「自分を変える」という事がテーマですが、行動するために他人の強制力を必要とするようでは、本当の意味で「変わった」とは言えないのです。
不言実行こそが目指すべきスタンス
「不言実行」ということはつまり、すべて自分の中で決めて、自発的に物事に取り組んでいくという事です。この場合、周りの人間の力を借りることなく自己管理を完結させることができるので、非常に安定感があります。
「一切努力しているように見えないのにすごい人」というのは、そのような事が可能な人です。
強い刺激や外部の強制力に頼らず、静かに、主体的に行動し続けられる人間だけがたどり着ける境地というものがあります。
自分が求める結果を「出し続ける」ためには、絶え間ない自己研鑽が欠かせません。それを可能にするのが「不言実行」という生き方です。
※不言実行についてはこちらの記事もあわせてどうぞ→「不言実行」こそ最も安定した成功法|有言実行は麻薬と同じ
しかし、「自分を変えたい」と思ってこの記事に辿り着いた方は、いきなりそのような状態を目指すのは難しいので、焦らず、少しずつ自分自身の習慣を変えるところから始めてみてください。
まとめ|ダメな自分を変えて、自由な人生へ
今回は、「自分を変える方法」と題してお送りしました。
やるべきことは非常に簡単なのですが、簡単過ぎるがゆえになかなかできない方法かもしれません。
しかし、焦る気持ちを落ち着けて、冷静に実行することさえできれば、自分を変えることは必ず出来ます。
そして、一度でも自分を変えることに成功すれば、それが自信となり、その後、どんどん「理想の自分」に近づいていくことが可能になるはずです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。