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【歌声の出し方、作り方】具体的な方法を5ステップで説明

5steps

この記事は、

  • 歌が上達しない
  • 良い声を出したい
  • とにかく歌が上手くなりたい
  • でもどうすればいいのかわからない
  • すでに練習してきているけど、壁にぶつかっている

そんな方のための記事です。

 

間違った方法で歌の練習や発声練習をし続けると、上達しないどころか、喉を痛める結果にもなりかねません。

 

うまくなりたくてやったトレーニングで喉を痛めてしまったら、元も子もありませんよね。

 

この記事では、「声楽の黄金期」と言われる時代の手法【ベル・カント唱法】に関する書籍や、その他のヴォイストレーニング関連の情報から私が学んだことを体系化したものをご紹介したいと思います。

 

 

 

 

■あなたの歌声を根本的に変える5ステップ

この記事でご紹介するトレーニング法は『ベル・カント唱法』という本で説明されている理論をベースにして作られています。

 

※『ベル・カント唱法』についてはこちらの記事をごらんください。

 

早速ですが、歌声を根本的に作り変えるための方法を、シンプルな5ステップにしてご紹介します。

 

1.鼻腔共鳴(ハミング)

2.息漏れのある裏声

3.2つの声を別々に訓練する【母音の純化】

4.2つの声を溶け合わせる(行き来する)

5.歌う

 

以上の5つです。

 

1つ1つ説明していきます。

 

1.鼻腔共鳴(ハミング)

今回ご紹介する方法は、「ベル・カント唱法」からヒントを得て組み立てました。

 

『ベル・カント唱法」というのは、400年以上前のイタリアのクラシック音楽の世界で用いられていた歌唱法です。

 

ですので、われわれ日本人がそのままこの歌唱法を取り入れることは、ほぼ不可能といえます。

 

なぜなら、欧米の言語と日本語とでは、声の響かせ方が根本的に違うからです。

 

つまり、このような欧米の理論を日本人が実践する前には、前提条件のギャップ”を埋めるための下準備が必要なのです。

 

それが、「鼻腔共鳴」というものです。

 

簡単に言えば「鼻のあたりに響かせる」ということなのですが、その感覚をいとも簡単につかむことができ、喉をうまく調整してくれる方法が「ハミング」なのです。

 

まずはハミングによって、鼻腔共鳴を身に着けましょう。

 

この時いくつかのポイントがあります。

 

ポイント

  • 最初はなるべく平たい「素人のような声」で行う
  • 体には響かせずに、上唇より上「のみ」に共鳴するイメージでハミングする
  • 体を一切使わす、リラックスする。
  • 後のスッテプの練習が進み喉頭筋の自然な反応が得られるようになったら、頭全体に響くハミングも練習する

 

実はこのハミング練習には様々な狙いがありますので、この4つのポイントを守った上で実践してみてください。

 

 

2.息漏れのある裏声

鼻腔共鳴のトレーニングによって鼻腔部、頭部に共鳴する感覚が掴めたら、次は「息漏れのある裏声」を出します

 

鼻腔共鳴のみに偏った声は、キンキンとした感じで音も細いですが、そこに深みや充実感を与えてくれるのがこのトレーニングです。

 

ここでもポイントがあります。

注意ポイント

  1. オペラのような「良い裏声」は出さない
  2. 息漏れの多いぼーっとした「ふくろうの鳴き声」のような声を出す
  3. 最初は口を大げさな「お」の形で発声しその音の感覚を掴む
  4. そこで掴んだ音のイメージを”口を薄く開けた状態”で再現する

 

この練習法は結構有名なものなのですが、通常は口を縦に大きく広げて「ほーっ」と発声しなさい、といいます。

 

しかし、ここでは口をかなり閉じた状態で練習します。

 

今回ご紹介しているヴォイストレーニングで目指している水準は「まるで軽く話しているような感じで自由自在に歌えるようになること」です。

 

従来の方法では、初心者でも練習がしやすいというメリットはあるものの、それを癖にすると「口を大きく縦に開けないと狙った筋肉が動かせない」ということが起こってしまいす。

 

そうすると、「口の状態と喉の状態を分離させて声を自在にコントロールする」というレベルまで到達できなくなります。

 

本物の超一流レベルの歌手は、かなりの高音域であっても、口はあまり大きく開けずに余裕を持って発声することができます。(ただし、これはそれが”可能”だという意味であり、コンサートなど人前でエモーショナルに歌う時はその限りではありません。)

 

ここではそのレベルを目指していきます。

 

その水準のモデルとして、わたしのオススメの歌手が「ジョン・健・ヌッツォ」さんです。こちらの記事の中でも紹介しています。→■ベル・カント唱法の架空モデル【ジョン健ヌッツォ】

 

 

ヌンヌン
ステップの1と2は、日々のウォームアップとして、そして、声の調整が狂った時にニュートラルな状態に戻したい時に行うと良いでしょう。

 

3.2つの声を別々に訓練する【母音の純化】

ここからが「ベル・カント唱法」の内容になります。

 

特にこの「母音の純化」という概念が、声を根本的に改善し、健全な声を作っていく上でもっとも大切な項目になります。

 

現代のボイストレーニング理論で、これを強調しているものはほとんど聞いたことがありません。

 

しかし、このステップこそ最重要なので、ぜひ体とうまく対話しながらその感覚を掴んで頂きたいと思います。

 

1の「鼻腔共鳴」で高い位置に音が定位する感覚をつかみ、

2の「息漏れのある裏声」によって深みと安定感を身に着けたら、

その感覚を保ちながら「2つの声」を別々に鍛えて行きます。

 

2つの声というのは

 

地声

裏声

 

この2つです。

 

声の種類をやたら細かく分けたがる指導者が多いですが、それは混乱を招くだけです。

 

すべてはこの2つの組み合わせのバリエーションに過ぎません。

 

✔母音の純化

 

さて、地声と裏声というこの2つの声は、そのままでは「歌」にはなりません。

 

そこに「母音の純化」という意識を挿入します。

 

これは肉体的な動きではなく、あくまでもメンタルの力で行います。

 

うまくいくと、喉が勝手に反応を起こし始めます。

 

響き(倍音)が増し、ビブラートがかかり、やがてある場所に安定したような感覚になります。

 

ここで重要なのが、肉体的には余計な事をしない、ということです。

 

むしろ肉体的な助けを排除していく感じです。

 

肉体的な助けがない状態で、美しい音楽的な母音を出そうとすると、喉頭筋群が自動的に作動し始めます。

 

とにかく、最初はこの【自動的に調整される感覚】を探し出し、それを第二の自然と言えるレベルまで、繰り返し練習し慣らしていきます。

 

4 2つの声を溶け合わせる(行き来する)

とにかく最初の段階ではステップの1~3を徹底的にやりこんでいきます。

 

すると、自然発生的に2つの声が音域を拡げ始め、お互いの音域を行き来できるようになっていきます。

 

ですので、上達を焦って無理に声を押し上げたりはしないでください。それは自然な形で出来るようにならないと意味がありません。

 

焦りは、のちのちの頭打ちの原因になります。

 

実際、このステップ4に入ったら、シンプルな音階で上がったり下がったりしたり、ブレイクポイント(地声で無理をしないとこれ以上上がれないと感じるポイント)周辺の単音で、弱い裏声からスタートしその声を強め地声の要素を加えていく練習、などを行います。

 

5 歌う

できることなら、ステップ4までがしっかり終わるまでは曲の練習はしないほうが懸命です。

 

楽曲のメロディーはあまりにも複雑過ぎます。

 

歌詞、メロディー、音色、装飾、、 これらの複雑なバリエーションを歌い分けなくてはいけません。

 

発声がまだしっかり見についていない段階でこれをやろうとすると、ほぼ確実にそこまでのトレーニングで掴んでいたものが崩れてしまうでしょう。

 

一切歌うなとはいいませんが、たまーに短時間、声の進化を確かめるために歌う程度にとどめましょう。

 

■5つのステップの順番が大事。

ステップというからにはその順番には当然意味があります。

 

同じ時間をかけても、順番にステップを踏むのと踏まないのとでは、まったく結果が違ってしまうのです。

 

これは歌に限ったことではありません。

 

大げさではなく、基礎からの段階を踏まずに努力を続けた場合、10年続けても目的地にたどり着くことはありません。

 

ちょっとしたボタンの掛け違いが、すべてを台無しにするのです。

 

■答えはすべてあなたの体の中にある

声を磨き上げていく上で「体の感覚」を観察することはなによりも大切なことです。

 

体はすべてを教えてくれます。

 

正しい発声ができていれば、決して苦しい感じがしたりはしません。

 

驚くほど小さな力で、驚くほど響くパワフルな声が出てきます。

 

そして、トレーニングも、正しいものであれば必ず「トレーニング後に声が出やすくなる」というはっきりとした結果が現れてきます。

 

人体のメカニズムに沿った発声法が身につけば、歌うことはただただ気分の良いものになるはずです。

 

その理想を実現するために、日々、正しい方法で声を磨く事をコツコツと積み上げていくのが大切だと思います。

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